「人の心を操りたい」
そう思ったことは、誰しも少なからずあるはずです。
少し怖い響きですが、世の中には宣伝(セールスライティング)があふれています。
その仕組を知らないまま、あなたは操られる側に回り続けますか? それとも、仕掛ける側の思考を手に入れますか?
今回は、操る側の思考を知り、ビジネスや発信に活かすための本、『一瞬で人の心を操る「売れる」セールスライティング』(村上むねつぐ 著)をご紹介します。
かなり実践的な内容だったので、特に刺さったポイントを引用しながら解説します。
ビジネスにおける「信頼」の正体
この本、タイトルは過激ですが、書いてあることはビジネスの本質そのものです。文章を書く仕事をしている人には、かなり参考になるはずです。
『信頼してもらう事』 それこそが、ビジネスで最も難しく、 そして最も大切な事
いきなり名言です。
もし誰かに「仕事で大事なことは何ですか?」と聞かれたら、迷わず「信頼です」と答えましょう!
これだけで、相手はすでにあなたに操られ始めているのです(笑)。
では、どうすればその「信頼」を得られるのでしょうか?
人が人を一番信頼する時… それは、 成功を体験させられた時です。 成功体験をさせられる以上に、人が人を信頼する事はありません。
実績がないと信頼されない?
これは「信頼」を裏付ける確実な方法ですね。
たとえば、スポーツを始めたとします。コーチに「ここをこう直すといいよ」と言われ、その通りにしてうまくいったら……一発でそのコーチを信頼しますよね。
しかし、言葉だけで相手に成功体験をさせるというのはなかなか難しいものです。
それにはまず、「あなたにはどんな実績があるのか」を相手に示さなければならないのです。
「行動」させるための4つのステップ
信頼を得るプロセスを分解すると、以下のようになります。
1:ビジネスで最も大切なのは『信頼』
2:そして『信頼』してもらうためには成功体験をさせる事
3:そして成功体験をさせるためには相手に 『行動』してもらわないとなりません
相手に行動してもらうのはかなり大変です。
人それぞれ自分の信念をもって生きているので、他人がそれを変えるのは至難の業(わざ)。
そのためにあなたが覚えるなければならないノウハウは、 『他人を行動させるテクニック』です
えっ! そんな魔法のようなテクニックがあるんですか? と思いますよね。
行動を起こさせるためには、相手の感情を揺さぶり、 行動意欲(モチベーション)を高める必要があります
ふむふむ。言ってることは分かりますが、具体的にどうすればいいのでしょう。
ここで登場するのが、この本の核となる「4つのタイプ」の概念です。
最強のフレームワーク「なぜ・何・どうやって・今すぐ」
1:なぜタイプ
2:何タイプ
3:どうやってタイプ
4:今すぐ
これは、相手のタイプに合わせて戦略を変える……ということではありません。
なぜ、何、どうやって、今すぐ この4つの要素をこの順番通りに話すと、 どんな人でも行動し始めます。
なるほど! 4つをバラバラにやるのではなく、この順番(フロー)で話すことで、あらゆるタイプの読者を網羅し、信頼残高を高めようということですね。
これを文章に落とし込むための具体的なステップも紹介されています。
ステップ1:相手を成功させるためにはどんな行動が必要なのかを書き出す
ステップ2:その行動を起こすための『なぜ』を最低5つ書き出す
ステップ3:その証拠や根拠となる『何』を最低5つ書き出す
ステップ4:それを実行する方法をステップバイステップで書き出す
ステップ5:『今すぐ』行動させるために何を言えば良いのかアイデアを書き出す
ステップ6:上記を文章(もしくは会話) に
ここまで具体的なら、あとは実践するのみ。
まあ、この「実践する」のが一番難しいところですが……(人のこと言えないので僕も頑張ります)。
読ませるコピーライティングの極意
最後に、文章を書くうえで忘れてはいけない「基本にして奥義」とも言えるテクニックを紹介します。
最初の一行は、次の一行を読ませるために 存在しています。 これがコピーライティングの神髄です。
最初の初見で相手の心を掴めるかがカギです。掴めなければ、その先どんなに良いことが書いてあっても読まれません。
では、どうやって心を掴み、維持するのか。それは「物語(ストーリー)」です。
物語は人の脳を麻痺させます。
事実を羅列するのではなく、自分らしいストーリーのほうが相手の心に刺さります。
企業の広告も、最近はやたらとメッセージ性の強い物語調のものが多いと思いませんか? あれは脳を麻痺させに来ているわけですね。
逆に、やってはいけないのが単なる「説明」です。
説明文になると、人は冷静になります。
あなたが電化製品を買ったとしましょう。取扱説明書を読んで「感動した!」とはなりませんよね?
説明書は、冷静に読んでもらう必要があるからです。
- 感情を動かしたいなら、ストーリー(温める文章)
- 理解させたいなら、説明文(冷める文章)
この2つを意図的に使い分けられるようになりたいものです。
まとめ
「人を操る」というタイトルの裏には、「相手を深く理解し、適切な順番で伝える」というコミュニケーションの真髄が隠されていました。
- 自分の文章で商品を売りたい
- ブログの読者を行動させたい
- 詐欺や扇動に騙されたくない
そんな方は、一度この本を読んで「操る側の手口(テクニック)」を学んでみてはいかがでしょうか。
▼今回紹介した本はコチラ
一瞬で人の心を操る「売れる」セールスライティング
村上むねつぐ 著

